第52回 日本職業・環境アレルギー学会

ご挨拶GREETING

会長 石塚 全
(福井大学医学系部門内科学(3)分野)

 会員の皆様におかれましては、新型コロナウイルス感染症(COVD-19)の診療など、ご多忙のことと存じ申し上げます。 この度、第52回日本職業・環境アレルギー学会総会・学術大会の会長を拝命し、令和4年(2022年)6月18日(土曜日)・6月19日(日曜日)の2日間にわたりJR福井駅東口 アオッサ8階 福井県県民ホールにて開催する予定です。第51回の本学会総会・学術大会(岡山市開催)がCOVID-19の影響で遅れましたので、当初、令和3年(2021年)に予定されていたものを1年延期させていただきました。皆様にご迷惑をおかけいたしましたこと、誌面を借りてお詫び申し上げます。
 本学会は、1970年に職業アレルギー研究会として発足し、1993年には、日本職業アレルギー学会として学会化され、その後2002年より、広く環境中のアレルゲンに起因するアレルギー疾患も基礎的・臨床的に研究する学会として日本職業・環境アレルギー学会と学会名が変更されておりますが、約50年の歴史を有する学会です。成人喘息では1990年代以降、吸入ステロイド薬の普及により、治療が画一化され治療効果は飛躍的に改善した一方で、アレルゲンの検索などがおろそかになったのも事実です。第52回学術集会ではこの半世紀における職業アレルギー、臨床アレルギー学研究の進歩に敬意を表し、今後の臨床アレルギー研究の更なる飛躍の期待を込めて、テーマを「半世紀にわたるたゆまぬ探求のその先へー」とさせていただきました。 職業性アレルギー疾患のみならず、内科、小児科、耳鼻咽喉科、皮膚科領域などの環境アレルゲンが病態に関わる様々な免疫・アレルギー疾患の臨床、研究に関するエキスパートによる講演、シンポジウムと一般演題発表を予定したいと思っております。
 今後のCOVID-19の状況にもよりますが、現時点では福井市(JR福井駅前)での現地開催の予定としております。本学会の福井での開催は第35回(2004年)の日下幸則 会長、第48回(2017年)の藤枝重治 会長が開催された学術大会に次いで3回目になります。COVID-19の収束を目指して医療従事者の1人として診療している毎日ですが、皆様を福井にお迎えし、アレルギーに関する活発な議論ができることを期待しております。ぜひとも多くの方に参加いただければと思います。